わたしの出した1冊の本 | ||
『直接教授法で学ぶエスペラント入門』 ――― Esperanto per Rekta
Metodo 日本語版 |
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「私の出した」となっていますが,実は私は必要部分を日本語訳しただけです。著者はUEAのEsperanto誌の編集長をしているスターノ・マルチェクです。このテキストは2006年にスロバキア語で出版され、直後にエスペラント版も出版されました。現在ではスロバキア語、エスペラント、日本語のほかにイタリア語、ポーランド語、中国語、ハングル等18ヶ国語で出版されています。
この本はエスペラントで考え、話せるよう配慮されており、かわいいイラストが多数入っています。説明は最低限で、22課まであります。直接教授法で学ぶ本ですが、読者の理解を助けるために、説明部分、設問、辞書部分が日本語になっています。各課ごとに単語の訳が出ており、巻末には全体の単語集、ほかにエスペラント関係のホームページ集、前置詞図解などが掲載されています。ですから、これは一人でも容易に学習できます。また、講習会で使えば、楽しく学べます。 |
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この本の出版までの経緯は次のようなものでした。2007年5月にJEI研究教育部のIさんから日本語訳の依頼ありました。世界大会までに出版したいのだが、引き受けていた前任者が事情があり、出来なくなったから、というものでした。残すところ実質1ヶ月少々しかないし、スロバキアでは日本語のフォントを扱えないだろう、と思いました。ところが、マルチェクは実際は10種類くらいの日本語フォントを持っていました。仕事の進め方は彼がメールで送ってきたエスペラントの翻訳部分を日本語にし、送信します。マルチェクはこれを該当部分にコピー、張り付けします。こうして、2ヶ月足らずで、翻訳、校正も済ませました。
この間、校正をお願いしたHさんやIさん、ISさんにはお世話になりました。印刷、製本もスロバキアでやったので、日本でよりずっと安く出来たと思います。 7月下旬に印刷、空輸およびマルチェク夫妻が手に持ってUKへ来ました。製本・表紙・イラストなどが非常にきれいで、UKではベストセラーの一つになりました。本誌8-9月号のUK特集号にIさんが紹介してくれたのも良いタイミングでした。 補助教材として、全巻を吹き込んだCDや教室で使うイラストのカードなども別途用意されています。独習にも講習会にも利用して欲しいと思います。 (resumo)
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